代表取締役・施設長

阿部 雅行

入社までの経緯を教えてください
高校卒業後、陸上自衛隊に4年間勤めていたのですが、訓練中に怪我をしてしまい病院へ通院することになりました。
しかし、病院では毎回湿布薬を渡されるだけだったため、自ら治療について学び始め「作業療法士」という職業を知りました。
もともとスポーツが好きでリハビリ等に興味があったのと、自分の可能性を広げてみたいという想いがあったため陸上自衛隊を辞職し、作業療法士になるため専門学校へ入学しました。
卒業後、主に市内の病院で5年間作業療法士として経験を積んでいた私に母親である前社長から「ぐっちょんぱで一緒に働かないかい?」と声を掛けて頂きました。
入社を決意した「決め手」は何でしたか?
前社長から声を掛けて頂いた当初は、病院のリハビリと介護は全く別物だと考えており、どちらかというと介護はネガティブな印象が先行していました。
しかし、前社長も一般企業だと定年を迎えている年齢であったことや姉から背中を押されたこともあり、親孝行とは少し違いますが役に立てるならと思い入社を決意しました。
正直なところ、入社の際に背中を押してくれた姉は介護福祉士の資格を持つ介護職員なので、「ぐっちょんぱ」を継いでいくのは姉だと考えていました(笑)
現場に入って戸惑ったことや失敗したこと、大変だったことはありますか?
職員に対してお願いをする回数が劇的に増えました。
介助方法のお願い、言葉遣いについてのお願い、節約意識に対するお願い、勤務変更のお願い・・・ 
これからもきっとお願いばかりだと思います(笑)
また、意思決定の難しさも痛感しています。
様々な選択肢の中から最適なものを選んで迅速な対応が求められます。
たとえ正解が無い選択肢しかなくても、どちらかを選んでそれを正解に導かなければなりません。
従業員としての目線、利用者様からの目線、そして管理者という立場故の会社からの目線を踏まえて多面的に物事を見つめなければならない難しさがあります。

どのような同僚、部下が多いですか?
失敗を笑いに変換する才能に富んだ方が多いです。
また、社長の息子という肩書で入社した介護未経験の私に対しても、真摯に向き合ってくれました。
私自身も変なプライドは持たずに、先輩職員へ声を掛け続けて、介護と言う奥の深い仕事を学んでいきました。
現在でも感心してしまうほど、先輩職員の方々の利用者様に対しての「声掛け」と「サービス技術」は本当に尊敬しています。
部下育成についてどうお考えですか?また、部下育成に際して喜びと苦労を教えてください
ひとことで部下と言っても、多くの職員が年上なのであまり意識したことはないですね。
しかし、自分ができていないことを職員に指示しても、従う人なんていないと思うので、常に学ぶ姿勢を大切にして自分磨きをして、その延長線上に部下育成が存在していると考えています。
何事も矢印は自分に向けることが重要です(自責)
部下と接する上で意識していることは何ですか?
個人の価値観が1ミリのズレもなく合うことはなかなかありません。
しかし、個人の価値観をないがしろにしてしまうとその人を全否定してしまうことになってしまいます。
管理者として、個人の価値観を大切にしながら「会社の価値観」を職員全員で共有していくことによって、良好な職場環境、質のいいサービス提供に繋がると考えていますので、まずは相手を受け入れることを意識して取り組んでいます。
お客様と接する上で意識していることは何ですか?
相手の求めていることが何かを想像し、その期待に応えることを意識しています。
例えば日常の会話で「大丈夫」という言葉をよく耳にします。
この「大丈夫」は使う人、使うタイミング、そして傾聴する人によって大きく意味合いが変化してしますので、自身の中で本音を汲み取って「相手の声にならない声」を聴くことができれば、利用者様と信頼関係も築けるのではないかと考えています。
仕事で嬉しかったことは何ですか?
嬉しかったこととは少し違いますが、「ぐっちょんぱ」では利用者様の看取りもしています。
最期の時間を迎えている方々と密な時間を過ごせることの有難さや頼って頂いているという使命感など様々な感情がある中で、その人がその人らしく過ごしていくためにどのような支援ができるのかを考えています。
看取りで終わりではなく、心の中にその人の「声」が残っていて、毎日の活力になっています。

働き始めて、私生活にも変化がありましたか?
スピーチの苦手意識を克服するため、東京にある「話し方を学ぶ」学校に1年間通いました。
以後、スピーチ関連の本や動画を観る機会がかなり増え、大勢の方たちの前で研修を行っている社労士の先生に「苦手そうに見えない、得意なほうですよ!」と言われたときは、努力が報われた氣がして嬉しかったですね。
休日はどんな風に過ごしていますか?趣味や特技など
マラソンが趣味なので、毎月400キロ程度ランニングをして年間20大会くらいにエントリーしています。
今の目標は、フルマラソンで2時間30分を切ることです。
ちなみに、マラソン芸人でお馴染みの猫ひろしさんの自己最高が2時間27分なので、こちらもいずれ超えたいとは考えていますが、マラソンで「3分」タイムを縮めるのは相当な努力が必要です。
目標や将来の夢などはありますか?
私自身が舵を握ってぐっちょんぱに「居たい」と思っていただける職場づくりをしていくことです。
利用者様のみならずそのご家族の方々も、社長を頼りにして駆け寄っていくのを間近で見てきて、社長の偉大さと10年以上背負ってきた責任を感じています。
私生活のキーパーソンがいない方、困っている方分け隔てなく、その人たちが抱えている困難と闘う社長の姿は、母親という垣根を越えて職業人として尊敬しています。
あなたにとって今の会社は、どんな魅力のある会社ですか?
一言で表すならば「明るい」ですかね!(ざっくりしていますが深い言葉だと思っています)
なにか失敗しても「気にしない」「二度目は起こさない」という意味で蓋をして、マイナスをプラスに変えていける会社です。
明るいは無敵です(笑)
これから入ってくる仲間に対してひとこと
未経験者の方も介助に自身の無い方も、技術やスキルは後から付いてきますので心配ありません。
介護を通し、誰かに必要とされ、誰かの役に立ち、喜びを感じられる場面がたくさんあります。
この喜びを共に感じていただける方、是非お待ちしております。